日本郵船は2022年4月28日、中国のエネルギー大手・中国海洋石油集団有限公司(China National Offshore Oil Corporation(CNOOC))のシンガポールのグループ会社CNOOC Gas and Power Singapore Trading & Marketing Pte.Ltd.と液化天然ガス(LNG)運搬船6隻の長期定期傭船契約を締結し、同時に滬東中華造船(集団)有限公司(Hudong-Zhonghua Shipbuilding (Group) Co.,Ltd.)と同LNG船6隻の造船契約を締結した。
日本郵船にとってCNOOCグループとのLNG船の長期定期傭船契約締結は初となる。2026年から2027年にかけて順次竣工し、主に中国向けのLNG輸送に従事する予定。また、日本郵船は、中国の海運会社China Merchants Energy Shipping Co., Ltd(CMES)の子会社と基本合意書を締結し、同LNG船6隻を共同保有・管理する予定という。
建造するLNG船には、燃料油及び航行中にカーゴタンク内で気化したLNG(ボイルオフガス)を利用するWinGD社製次世代低圧式二元燃料主機関「X-DF2.1 iCER」や、余剰ボイルオフガスを有効に利用する最新型の再液化装置を搭載する。「X-DF2.1 iCER」は、メタン分排出を最大50%、燃料消費量をガスモードで最大6.0%、ディーゼルモードで最大5.4%削減する最新技術を装備しているという。
LNG船6隻の概要は下記の通り。
【積載容量】約174,000m3
【 全長 】約299.00メートル
【 型幅 】46.40メートル
【 主機関 】X-DF2.1 iCER
【 造船所 】滬東中華造船(集団)有限公司
【 竣工 】2026年から2027年にかけて順次竣工予定