シャープは2021年12月17日、シャープがシンガポールのFoxconn Interconnect Technology Singapore Pte.Ltd.にシャープ子会社のカンタツ社(東京都品川区)の株式を譲渡したことに関連して、Foxconn Interconnect Technology Singapore社から提起されていた訴訟が同日に和解により解決したと発表した。
発表によると、シャープは2019年11月、Foxconn Interconnect Technology Singapore社にカンタツ社株式の一部を譲渡したが、Foxconn Interconnect Technology Singapore社は2021年3月、適切な情報が提供されていなかったことなどによる誤認に基づき取引を行ったなどを主張してシャープに譲渡代金等の支払を請求、2021年8月3日には東京地方裁判所に提訴した。一方で、並行して両社間で協議を続けており、その結果、シャープが2,400万米ドル(約27億4,000万円)を支払うことなどを内容とする合意に至ったという。Foxconn Interconnect Technology Singapore社はシャープに対する請求を放棄して訴訟を取り下げる。
なお、Foxconn Interconnect Technology Singapore社はシャープの親会社の鴻海精密工業(台湾)が間接的に72.61%出資している。
◇Foxconn Interconnect Technology Singapore Pte.Ltd.
【所在地】54 GENTING LANE#03-05, RUBY LAND COMPLEX, SINGAPORE
【代表者】YANG,Tsung-Han
なお、和解金支払いがシャープの2022年3月期連結業績に与える影響は軽微。