シンガポール航空は、エアバス社と、エアバスA350F貨物機7機(追加5機の発注オプション付き)の購入に向けて基本合意書(LOI: Letter of Intent)を締結した。既にエアバスに発注していたA320neo旅客機15機とA350-900旅客機2機を置き換える。資本支出を管理しながら貨物機の機材更新を継続する。2021年12月16日発表した。
A350F貨物機納入は2025年第4四半期を予定する。実現すれば、シンガポール航空は新世代型ワイドボディ貨物機を運航する初めての航空会社となる予定。
発表によると、エアバスA350Fは、シンガポール航空が保有するボーイング747-400F貨物機と同程度の貨物輸送能力があり、同条件で輸送した場合、燃料消費が最大40%少ないため運航効率性に優れ、航続距離の長さを生かすことで機材の配置にも柔軟性をもって対応できる。
現在の運航状況をもとに算出した場合、ボーイング747-400FをエアバスA350Fに置き換えることで、シンガポール航空の二酸化炭素排出量は年間約40万トン削減されるという。