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JTB調査、シンガポール人日本旅行者の20%以上が47都道府県を認知

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JTBは2019年5月8日、シンガポールからの訪日旅行に関する調査研究結果(基礎編)を発表した。都道府県別認知度の上位は東京都、北海道、大阪府などで、下位県も20%以上に認知されていることが明らかになった。調査は2017年12月に、2年以内に訪日経験がある20歳以上男女を対象にWEBアンケートにより行った。

都道府県別認知度・調査経験
シンガポール人の都道府県別認知度上位5は①東京都(68.0%) ②北海道(66.5%) ③大阪府(61.3%) ④沖縄県(53.0%) ⑤京都府(51.3%)――で、実際に調べた都道府県上位は①東京都(56.3%) ②大阪府(47.5%) ③北海道(44.0%) ④京都府(36.3%) ⑤千葉県(24.8%)――の順だった。認知度4位の沖縄県は、調査経験では6位(23.3%)で、そのギャップは29.8ポイントと47都道府県中最大だという。

認知度下位は島根県(21.3%)、栃木県(22.0%)、三重県・徳島県(22.5%)などで、13県が25%未満でほぼ並んでいる。「知らない」は2.5%、「調べたことはない」は5.3%だった。

情報に対する意識
情報意識に関する質問に対して「当てはまる」「やや当てはまる」の回答者が最も多かったのは、「情報収集は自ら積極的に行うほうだ」(83.8%)で、前回2016年調査より5.8ポイント上昇した。このほか、「口コミ情報を参考にすることが多い」(77.0%)、「良いと思った情報はできるだけ多くの人と共有することが多い」(75.8%)、「面白いと思った情報は周りの人に話したくなる」(75.5%)――などの割合も高く、JTBでは「情報発信にも積極的な姿勢がうかがえる。メディアよりも口コミ情報を参考にする傾向が強そうだ」と分析している。

申込時期とパック商品の予約先(旅行会社/サイト)
申込時期の全体(個人旅行、フリータイム、団体・周遊型、その他)の傾向としては、「出発の61~90日前」(30.0%)、「出発の31~60日前」(27.7%)、「出発の91〜180日前」(25.9%)が顕著に高くなっている。ただ、個人旅行者に限ると、女性の方が男性よりもリードタイムがやや長い傾向が見て取れるという。

パック商品の予約先では、「Singapore Airlines」(50.0%)が圧倒的に強く、「Chan Bros Travel Pte Ltd」(24.4%)、「Scoot」(19.9%)と続いた。オンライン・トラベル・エージェント(OTA)は、「Expedia」(12.5%)、「Booking.com」(11.9%)、「Agoda」(10.2%)にとどまっており、JTBは「シンガポールでは存在感を示していない」としている。

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