気候変動(低・脱炭素)

千代田化工建設・シンガポールSembcorp社・三菱商事、水素で戦略的提携

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千代田化工建設(横浜市)は、シンガポールのSembcorp Industries社および三菱商事と、SPERA水素を活用したシンガポールでの商業規模でのクリーン水素サプライチェーン事業の調査と実現に向けた戦略的な提携に関する覚書を締結した。2021年10月4日発表した。

発表によると、SPERA水素は水素キャリアとしてのメチルシクロヘキサン(MCH)のことで、千代田化工建設が独自開発したMCHから水素を取り出す触媒によって水素を輸送・貯蔵するSPERA水素システムの核となる。

MCHは常温・常圧で液体で、化学的にも安定しているため取り扱いが容易で、既存の石油・石化製品の規格やインフラを活用できる。シンガポールなどでは、MCHの安全性、既存インフラの活用で投資負担を抑えられることによるコスト競争力の優位性などが評価され、複数の水素キャリアの選択肢の中で、MCHは有力な水素キャリアの一つとして認識されているという。

千代田化工建設は2020年3月にSembcorp Industries社を含むシンガポール民間5社および三菱商事と覚書を締結し、シンガポールへの水素の輸入・利用を進める事業の実現性について、シンガポール政府と議論を進めてきた。

今回、総合ユーティリティや都市開発を事業とするSembcorp Industries社、三菱商事と新たに覚書を締結したことで、水素バリューチェーンを活用した国内外のSembcorp Industries社関連事業の脱炭素化について、より具体的な議論・検討を進める。

また、千代田化工建設は今回の提携を通じ、日本政府がアジアの持続的な経済成長及びカーボンニュートラルの同時達成に向けて2021年5月表明したアジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(Asia EnergyTransition Initiative(AETI))の下、日本政府およびシンガポール政府が合意した「エネルギートランジション対話」の枠組の実例として、SPERA水素技術を活用してシンガポール政府の脱炭素施策推進に貢献できるよう取り組むとしている。

※関連記事「三菱商事と千代田化工建設、シンガポールの民間5社が水素技術で覚書を締結

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