日本郵船は2023年4月20日、4月初旬にシンガポールで竣工した石狩湾新港における洋上風力発電向け作業員輸送船(CTV)“RERA AS”が4月19日に日本に到着したと発表した。建造費は非開示。
“RERA AS”は試運転を経てシンガポールで竣工し、郵船ロジスティクスの手配のもと、NYKバルク・プロジェクトが運航する重量物船“KIFUNE”で横浜港本牧ふ頭まで輸送された。“RERA AS”は4月19日に荷揚げされ、タグボートで京浜ドックの追浜工場まで曳航された。
追浜工場では“RERA AS”の検査や設備の換装などが行われ、“RERA AS”は旗国の承認を得て日本籍船へと変更される予定。その後、“RERA AS”はSiemens Gamesa(シーメンスガメサ社)に傭船され、北洋海運の船舶管理のもと、現在建設が進んでいる石狩湾新港の洋上風力発電施設への作業員輸送に従事する。
郵船ロジスティクス、NYKバルク・プロジェクト、京浜ドック、北洋海運の4社はいずれも日本郵船のグループ会社。
日本郵船の担当者はシンガポール新聞の取材に対し「“RERA AS”は基本的にガスオイル(GO)を使用し、エンジンの仕様上はディーゼルオイルの使用も可能」と答えた。
◇“RERA AS”
【 全長 】27.10 m
【 型幅 】9.00 m
【乗客定員数】12名
【建造造船所】PT Kim Seah Shipyard Indonesia(Penguin Shipyard International子会社)