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コンテナ船ONE社、21年度1Q税引後損益は前年同期比1,432%増の黒字決算

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シンガポールに本社を置く日系コンテナ船社Ocean Network Express Pte.Ltd.(ONE社)は2021年7月30日、2021年度第1四半期(4―6月)決算を発表した。売上高は前年同期比30億4,000万米ドル(111%)増の57億7,600万米ドル、税引き後損益は同比23億9,200万円米ドル(1,432%)増の25億5,900万米ドルで黒字決算となった。

世界の荷動きは対前年同期比約20%増加で推移し、旺盛な貨物需要により各航路満船の状況が継続したことなどから、長期運賃の上昇に加え、短期運賃市況も想定を大幅に上回る水準で推移したことが要因と説明した。

COVID-19の影響については、▽世界各地で力強い貨物需要と労働力不足の影響で港湾・内陸での回転率が低下している ▽トラック、シャーシ不足等によるコンテナ引き取りの遅延が引き続き発生している ▽世界各国の移動制限により船員交代に関しては困難な状況が継続している――ことなどを挙げ、「サプライチェーン全体に対して許容量を超える負担がかかっている状況が継続中」と説明した。

2021年度通期見通しに関しては、「今後、ワクチン接種の進展によりCOVID-19感染状況の改善が期待されるものの、いくつかの国では感染の再拡大が続いており、先行きは不透明」としたうえで、上半期については約60億米ドルの税引き後利益を予想し、通期については「COVID-19感染動向次第で経済環境がダイナミックに変化する状況下において合理的な業績見通しの策定は困難」と説明し、未定とした。

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