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シンガポールEffissimoのファンドによるサンケン電気株式公開買い付け終了

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シンガポールのEffissimo Capital Management Pte Ltd(所在地:260 ORCHARD ROAD,#12-06 THE HEEREN,SINGAPORE,238855、取締役:高坂卓志)が投資権限及び投資対象の議決権行使に係る権限を持つECMマスターファンドSPV2は2021年2月9日から3月24日までサンケン電気(埼玉県新座市)普通株式に対する公開買付けを実施した。

サンケン電気の発表によれば、ECMマスターファンドSPV2が3月25日提出した公開買付報告書によると、ECMマスターファンドSPV2は同公開買付けの結果、サンケン電気株式240万4,057株を所有することになった。

また、ECMマスターファンドSPV2は公開買付届出書のなかで、特別関係者でありECMマスターファンドSPV2の株式100%を所有するSuntera(Cayman)LimitedはEffissimo Capital Management社が運用するECMマスターファンドの受託者として、サンケン電気株式240万5,000株を別途所有している。

この結果、同公開買付けの決済が行われた場合には、2021年3月29日(同公開買付けの決済の開始日)付で、Suntera社が直接又は公開買付者を通じて間接に所有するサンケン電気株式は合計480万9,057株、議決権割合は19.93%となり、主要株主となった。

また、金融庁のEDINETでEffissimo Capital Management社が3月30日提出した変更報告書によると、3月24日時点でグループ全体で480万9,157株保有している。

異動前(2021 年2月9日現在)は、議決権数2万4,050個(所有株式数:240万5,000株、総株主の議決権の数に対する割合:9.97%)を保有していた。

なお、公開買付届出書によれば、同公開買付け後も、公開買付者グループはこれまでどおり、純投資目的でサンケン電気株式を中長期的に保有することを予定し、議決権の行使によりサンケン電気の経営を支配することまたは重要提案行為等若しくは取締役の派遣により経営に影響を及ぼす予定・見込みはないとしているという。

サンケン電気は2021年2月24日開いた取締役会で、同株式公開買い付けに関して、賛同することは適切でないと考えているものの、反対することが従業員や取引先等のステークホルダーに与える影響と公開買付者グループによる経営への影響の急迫性の程度を比較衡量し総合的に検討した結果、同公開買付けに対して中立の立場をとること、及び同公開買付けの公表後のサンケン電気株式の市場株価が同公開買付価格を上回って推移していること等に鑑み、株主が同公開買付けに応募するか否かについては株主判断に委ねることを決議し、中立の立場を公表していた。

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