産官学連携

日立ABBパワーグリッド、南洋理工大学とソリッドステート変圧器開発Pで協力

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日立ABBパワーグリッド社は、シンガポールの南洋理工大学(NTU)と、従来の変圧器と比較して小型化・低損失化を実現し、交流と直流の変換や直流の電圧変換が可能なソリッドステート変圧器(SST)の開発プロジェクトで協力することで合意した。同プロジェクトはシンガポール国立研究財団(NRF)から資金提供を受ける予定で、NTUエネルギー研究所が取りまとめを行う。2021年3月26日発表した。

発表によると、SSTはパワー半導体や制御回路、高周波変圧器を内蔵した変圧器で、小型化・低損失化の実現に加え、潮流・逆潮流電力の制御、高調波低減などの機能を持つ。

また、交流と直流の変換や異なる電圧レベルでの直流から直流への変換も可能で、交流と直流が混在する構成のシステムにおいて、より柔軟な電力変換を実現し、例えば再生可能エネルギーの直流送電網への連系が容易になる。同技術は、データセンター、風力発電所、太陽光発電所、水素生成、電気自動車の充電設備などへの活用が期待されているという。

NTUの研究担当役員Lam Khin Yong教授は「SSTは多機能であり、電力網に分配される電力量を柔軟にコントロールできる。また、従来の変圧器のように複数の機器を必要とせず、土地使用料も少なくて済むため、より効率的な電力網を実現するための魅力的なソリューションになる。今回のパートナーシップの目的は、技術を研究レベルから実用レベルに引き上げることだ」とコメントした。

シンガポール政府は、脱炭素化に向けて、複数のエネルギー管理方法を変革する次世代グリッドシステムの構築を目指した取り組みGrid2.0を推進している。同プロジェクトもその一環で、シンガポールが目指す効率的な土地活用による商業的ニーズと持続可能性の両立にも貢献する。

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