中国電力は、フィジー共和国唯一の電力会社Energy Fiji Limited(EFL社)に出資参画することを決め、中国電力と国際協力銀行(JBIC)がシンガポールに設立した中間持株会社を通じてEFL社へ44%出資する株主間契約をフィジー政府と締結した。2021年3月26日発表した。
EFL社はフィジーで発電・送配電・小売事業を一貫して担う垂直統合型の電力会社で、中国電力が海外の電力会社に出資するのは初となる。
EFL社の筆頭株主(51%出資)フィジー政府は、2036年までに再生可能エネルギー比率を100%まで引き上げる目標を掲げている。中国電力はEFL社とともに、水力や太陽光等の再生可能エネルギー電源の開発に取り組む。
中国電力は、海外事業において、これまでは主に発電事業への出資参画を進めてきた。今回の出資により、国内電気事業経営で培ってきた発電・送配電・小売事業に関するグループの技術・ノウハウを有効活用できるとした。