シンガポール海運大手BW Group Limited(BW)傘下の石油プロダクトタンカー船社Hafnia Limitedは2021年3月24日、伊予銀行、DBS銀行、UOB銀行、OCBC銀行、ABNアムロ、BNPパリバ、ING銀行、スカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケAB、ソシエテ・ジェネラル、スタンダード・チャータード銀行の10銀行からなるシンジケート団と、7年間の3億7,400万米ドルの持続可能性関連タームローンとリボルビング・クレジット・ファシリティに署名したと発表した。2022年3月および2023年12月にそれぞれ満期を迎える既存の6億7,600万米ドルおよび1億2,800万米ドルの資金の借り換えに充てる。
同ファシリティには、Hafnia社が排出ガス規制関連の重要業績評価指標(KPI)を継続的に改善しているかで決まる、毎年のサステナビリティ手数料調整メカニズムが組み込まれており、海運業界で最大級の持続可能性関連融資という。
OCBC銀行グローバル・コーポレート・バンキング・ヘッドのElaine Lam氏(Ms)は、「共同サステナビリティ・コーディネーターとして、Hafnia社の初のサステナビリティ・リンク・ローンをサポートできることを嬉しく思う。海運は世界の経済成長に欠かせないものであり、Hafnia社が新技術の活用と効率性の向上により船隊の脱炭素化に取り組むことは心強いことだ。この画期的な取引が、持続可能な低炭素海運業の実現に向けて、より多くの同業者を刺激することになると信じている」とコメントした。
Hafnia社CFOのPerry van Echtelt氏は「今回の署名は、Hafnia社が競争力の高い資金を得られることと、海運の脱炭素化に向けた持続的な取り組みを証明するものだ」とコメントした。
Hafnia社は、世界有数の石油プロダクトタンカー船社で、国内外の大手石油会社や大手化学会社、貿易会社やユーティリティー会社に石油や石油製品の輸送を提供している。現在の船隊は新造船を含め184隻で、このうち101隻を所有または傭船しており、内訳はLR2が6隻、LR1が35隻、MRが47隻、Handyが13隻という。