レステック(東京都千代田区)は2021年3月29日、化学専門商社・長瀬産業と業務提携契約を締結したと発表した。レステックが開発したメッキ加工技術を長瀬産業の国内外ネットワークを活用して全世界で販売する。
従来、自動車や電化製品に使われる装飾メッキを製造する無電解メッキプロセスにおいては希少かつ高コストで環境負荷の大きいパラジウムが使われるが、レステックの新たなメッキ加工技術は導電性炭素層やポリマーを前処理工程で使用することで、無電解メッキプロセスに比べパラジウム使用量を最大90%低減し、コスト削減と環境負荷低減を実現するという。
レステックは2020年9月1日、シンガポール南洋理工大学(NTU)の佐藤裕崇准教授と、コンサルティング事業のコストサイエンス(東京都千代田区)の合弁会社として設立された。NTUと技術提携しており、R&D機能とマーケティング機能の補完関係にある。