シンガポール保健省（MOH）などで構成する複数省庁タスクフォースは2020年６月15日、国境措置の変更と、国際旅行の段階的な再開について発表した。
2020年３月21日以降、シンガポール国民・永住者（PR）、長期パス保持者を含む全シンガポール入国者に14日間のステイホーム通知（SHN）を発行しているが、2020年６月17日（水）23時59分以降、SHN終了前のテスト制を導入する。無症状の感染者からウイルスを検出するための追加の予防策という。テスト結果を監視し、経過とともにテスト要件を調整していく。テストは、SHN期間終了数日前に、指定の施設で行う。施設往復の交通手段は自家用車または指定の交通手段で、公共交通機関の利用は認めない。
2020年６月17日23時59分以降、オーストラリア、ブルネイ、香港、日本、マカオ、中国本土、ニュージーランド、韓国、台湾、ベトナムに連続14日間滞在後のシンガポール入国者については、専用SHN施設ではなく、居住地で実行できるようになる。
シンガポール国民・永住者（PR）、長期パス保持者も、居住地で実行できる。
ただし、すべての長期パス保持者は、引き続きシンガポール入国前に事前の承認を得る必要がある。当局は今後数週間で、入国承認数を徐々に増やしていくとしており、加えて、特にシンガポールに拠点を置き、業務の一環として頻繁に出張する必要がある専門職従事者が出張しやすい方法を検討するとしている。
短期の入国は引き続き許可しない。
また、これまで、シンガポール政府は、大部分のSHN施設滞在費用、テスト費用を負担してきたが、入国者数の増加が見込まれる中で、今後は該当者に負担を求めるとした。
具体的には、2020年６月17日23時59分以降、シンガポールを出入国する旅行者は、SHN終了前のCOVID-19テスト費用を負担しなければならない。また、シンガポール市民・永住者以外の入国者は、該当する場合、専用SHN施設滞在費用を負担しなければならない。
SHN終了前のテスト費用が200SGD、14日間の専用SHN施設滞在費用が2,000SGD（いずれもGST込み）という。