気候変動(低・脱炭素)

JXTG、シンガポールCHITOSE BIO EVOLUTION社、藻類バイオマスで協業

投稿日:

JXTGホールディングスとシンガポールを拠点とするバイオベンチャーCHITOSE BIO EVOLUTION PTE.LTD.(CEO:藤田 朋宏)は2020年6月15日、藻類バイオマスの培養規模拡大と藻由来の製品開発に関する協業契約を締結した。同日発表した。

協業に先立ち、JXTGホールディングスは今年3月末、JXTGイノベーションパートナーズ合同会社を通じ、CHITOSE BIO EVOLUTION社に資本参画した。出資額及び取得株式の発行済み株式に占める割合は非公表。

CHITOSE BIO EVOLUTION社が統括するちとせグループは、太陽エネルギーの光合成利用を最大限活用した藻類の大規模培養技術をはじめ、微生物、藻類、動物細胞など微細な生き物を活用する技術に強みを持ち、国内のみならず、マレーシア、シンガポールなど東南アジアで農業や食品、エネルギーなどの分野で事業展開しているという。

藻類バイオマスを広く活用する社会の構築に向けた最も大きな課題は、藻類バイオマスを大規模に安定的に生産すること、生産したバイオマスを余すことなく有効活用するための様々な製品を開発することといい、両社は課題解決に向け、太陽エネルギーが豊富な赤道直下のマレーシアで、藻類培養の規模拡大に取り組むとともに、生産した藻類を由来する燃料、ケミカル、飼料、機能性素材など多様な製品の開発に取り組み、事業化を目指すとしている。

同社担当者は「ちとせグループでは、数ha規模の培養設備の建設に向けて、現在用地確保などに動いている。本協業のなかで、何を行っていくかは、今後お伝えできる段階で公表する。藻類事業だけでなく様々なバイオ分野での協業を検討する」としている。

各社概要は下記の通り。

◇JXTGイノベーションパートナーズ合同会社
【 代表者 】社長 矢崎 靖典
【 所在地 】東京都千代田区大手町1-1-2
【事業内容】未来事業推進のための投資およびその管理
【 設立日 】2019年10月1日
【株主構成】JXTGホールディングス100%
※2020年6月25日に「ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社」に社名変更予定

◇CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.
【 代表者 】CEO 藤田 朋宏 Ph.D.
【 所在地 】6 Eu Tong Sen Street, ♯10-12 The Central Singapore
【事業内容】バイオテクノロジーを活用した事業を生み出すための、研究開発、事業開発、財務・人事・マーケ戦略の策定と実施支援。CHITOSE BIO EVOLUTION社を統括会社とし、「ちとせグループ」として日本及び東南アジアで活動。傘下には2004年事業開始した「ちとせ研究所」の他、9事業会社を有する。
【 設立日 】2011年10日
【従業員数】約150人(グループ連結)

-気候変動(低・脱炭素)

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.