栃木県は2020年6月4日、2019年度の県産農産物輸出実績を発表した。輸出額は全体で前年度比5,800万円(約16%)減の3億1,100万円で、8年ぶりに前年実績を下回った。天候不順による生育不良でいちごの生産量が減少したことや、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響等で、いちご、牛肉の輸出量が減少したことが響いた。ただ、栃木県農政部経済流通課によると、「いちごのシンガポールへの輸出量は増加した」という。
主にシンガポール、インドネシア、マレーシアに輸出した梨は、前年実績を上回った。同課担当者は「シンガポールへの輸出も前年比増となっている。これまで行ってきたシンガポールでの国際見本市への出展や集中プロモーションの成果が現れたものと考えている」とコメントした。
主な輸出品目の内訳は次の通り。