シンガポール警察部は2020年５月28日、COVID-19関連の詐欺行為に関与した疑いで35歳の男を逮捕したと発表した。
詐欺被害にあった海外を拠点とする物流会社は、シンガポールのサプライヤーを名乗る男にN95マスクと個人用保護服の購入代金として64万6,000米ドル（約 91万5,000シンガポールドル）をシンガポールの銀行口座に送金したが、商品は配達されず、サプライヤーと連絡が取れなくなった。
警察部は５月21日に連絡を受け、捜査を開始し、５月26日に男を逮捕した。現金８万1,000シンガポールドル以上や時計を押収した。男は前払い金を受け取った後、国内外の複数銀行口座に送金したことが判明しているという。
警察部の詐欺防止センターはDBS、OCBC、UOB３行と緊密に協力し、37万シンガポールドル以上を回収し、残りの行方を追跡し、回収するための取り組みを進めている。
男は５月28日に起訴された。有罪が確定すると、50万シンガポールドル以下の罰金または10年以下の懲役、またはその両方を科される。
警察部は、「現在のCOVID-19の状況を利用して犯罪を犯すすべての人に真剣に対峙する」と警告した。