富士ゼロックスのシンガポール子会社・富士ゼロックスアジアパシフィックは2020年2月19日、オーストラリア法上の買収手法「スキーム・オブ・アレンジメント」による豪オフィスITサービス企業CSG社の買収手続きを完了し、100%子会社とした。CSG社の社名は変更せず、継続する。
富士ゼロックスはCSG社買収を通じ、オフィス向け出力機器やITサービス提供に関する事業シナジーを活かし、オセアニア地区の中小企業(SMB)に対する事業拡大を目指す。
CSG社の新社長には、富士ゼロックスの杉山健執行役員(オーストラリア・ニュージーランド地域営業担当)が就任する。
杉山社長は「CSG社は、オーストラリアとニュージーランドのSMBに対して30年以上にわたり、地域に密着したきめ細やかな販売やサポートを提供してきた。今後は顧客に対し、富士ゼロックスが持つ革新的な商品やITサービスを合わせて提供することで、業務プロセス全体の最適化など経営課題の解決やさらなる事業成長に貢献する」とコメントした。
なお、2021年4月1日から富士ゼロックスは社名を「富士フイルム ビジネス イノベーション株式会社」に変更する。
CSG社の概要は下記の通り。
【本社所在地】豪メルボルン
【 拠点 】豪州/メルボルン(本社)、シドニー、ブリスベン、他12拠点
ニュージーランド/オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、他9拠点
【 設立 】1988年設立
【 新社長 】杉山健(富士ゼロックス 執行役員)
【 従業員数 】670人(2019年9時点)
【 事業内容 】SMB向けのオフィスIT機器の販売・設置・保守・サービスの提供および運用代行サービス
【 販売地域 】オーストラリア、ニュージーランド