シンガポール保健省(MOH)は2020年1月24日、新たにシンガポールで新型コロナウイルスの症例2人を確認したと発表した。確認された症例は、昨日の1人と合わせて計3人になった。MOHは、症例者と密接に接触した個人を特定するため、疫学調査と接触追跡を開始した。
新たに確認された一人は1月21日にシンガポールに家族とともに到着した武漢出身の53歳の女性中国人で、陽性が疑われ、検査を受けていた。現在、国立感染症センター(NCID)の隔離室に収容されていて、状態は安定しているという。
もう一人は、武漢出身の37歳の男性中国人で、一人目の症例の子息という。
MOHには1月24日午後12時(深夜)現在、合計44の疑わしいケースが報告されている。このうち13が陰性、3つが陽性で、残りの28ケースはテスト結果待ちという。
MOHは、「咳や鼻水などの呼吸器症状がある人は、社会的に責任があり、外出する必要がある場合はマスクを着用する必要がある」としたうえで、「政府には十分なマスクの在庫がある。在庫を小売店に移動するために小売業者と協力しており、本日から段階的に利用可能になる」としている。