インフォコム(東京都渋谷区)は2019年9月、アジアにおけるヘルスケア事業の展開を視野に、シンガポール拠点のベンチャーキャピタルHealthXCapitalが組成する第1号ファンドへの出資契約を締結した。10月に出資を実行した。2019年10月24日発表した。出資額は非公表。
アジアの新興国では経済発展が進むなか、人口の増加やライフスタイルの変化とともに糖尿病や高血圧などの生活習慣病が増加し、医療制度の拡充や健康に対する意識向上が課題となっているとし、ASEAN10カ国の医療費は近年増大し、ヘルスケア領域へのIT活用や医療水準の向上を実現するためのテクノロジーに対するニーズも高まっているという。
発表によると、HealthXCapitalは医療に関する専門的な知見を持ち、アジア新興国のアーリーステージ・ヘルスケア企業への投資に特化した世界でも数少ないベンチャーキャピタルで、インフォコムは同ファンドへの出資を通して具体的な事業展開の企画・検討を進める。
インフォコムは、2017年にインドネシアに現地法人を設立。現地のスタートアップを中心に投資を行うなどアジア新興国での事業展開の可能性を幅広く探索していたという。
同社は「スタッフをシンガポールに派遣することも検討している」としている。
HealthXCapitalの概要は下記の通り。
【 会社名 】HealthXCapital,L.P.
【 設立 】2018年1月
【ファンド総額】最大2,500万ドル(約25億円)
【 所在地 】Blk 79 Ayer Rajah Crescent #04-09 Singapore 13995
【投資領域】ヘルスケアIT、診断機器、治療機器、AI/機械学習など