ふじのくに物産(静岡市)は2019年10月29日、シンガポールのイタリア料理レルトランMONTI at Fullerton Pavilionで、静岡県特産品試食会「Shizuoka Night in Singapore」を実施した。静岡県の補助事業で、静岡県内企業5社担当者が、のり佃煮、伊勢海老、抹茶、そばなどの商品を、同レストランシェフによる創作メニューのテイスティングとともに、シンガポールで日本食材を取り扱う卸・レストラン等の担当者に紹介し、商談を行った。
同試食会は昨年に続き2回目。ふじのくに物産の星野勇介取締役は「商品紹介とともに、物流サービスをセットにして、関心を持ったバイヤーはスムーズに仕入れを行えるよう企画した。シェフによる現地の食生活・食習慣に合った新しいメニューを通じてさまざまな用途で使用できることを示し、現地の方の創作性を刺激してマーケットを拡げたい」と語った。
浜名湖産のり佃煮を扱う松田食品の担当者は「のり佃煮は、日本ではご飯に添えるか、おむすびの芯にするのが定番だが、海外で日本の食べ方を広めていくのは難しい。そこで、調味料としてアピールしている。シェフが開発したのり佃煮をソースとして使用したパスタは風味が良く、試食した事業者からは今までにない味覚と好評だ」と話した。