ダイダン(大阪市西区)は2023年1月26日開いた取締役会で、シンガポールを中心に設備工事業を行うPresico Engineering Pte.Ltd.と株式譲渡契約を締結し、Presico Engineering社を持分法適用関連会社とすることを決めた。
Presico Engineering社の発行済株式のうち40.0%を取得し、2023年3月期第4四半期会計期間から持分法適用関連会社とする。取得額は非開示。株式取得日は2023年2月28日を予定する。
ダイダンは中期経営計画で「海外事業の強化」を掲げ、特に東南アジアでの事業を積極的に展開することを目標としている。
一方、Presico Engineering社は、シンガポールの建築・建設庁が認定する格付で公共工事への入札資格となるBCA Qualification gradeのME01(空調工事等)やME05(電気工事)など複数区分において、高位のライセンスを保有し、高品質な施工を特長としているという。
ダイダンはPresico Engineering社の経営の自主性、ブランド力を維持しつつ、シンガポール設備工事市場での実績および技術力・商圏等との相乗効果を通じて事業拡大を図るとしている。
なお、業績に与える影響は軽微という。
ダイダンの担当者はシンガポール新聞の取材に対し「代表者・社名に変更はない。役員派遣の予定はないが、担当役員を指名している。今後、技術交流などを通じて、双方が得意とする技術分野・顧客をさらに伸ばしていきたいと考えている」と答えた。
◇Presico Engineering Pte.Ltd.
【 所在地 】34 Toh Guan Road East #01-27 Enterprise Hub Singapore
【 代表者 】Chong Choon Meow(Managing Director)
【事業内容】電気設備工事・機械設備工事
【 資本金 】2,000,000シンガポールドル
【設立年月日】2009年3月10日
【 売上高 】87,280,098シンガポールドル(2021年12月期)