日立製作所と日立ビルシステムは2019年10月1日(火)から、日本国内で提供してきたエレベーターの遠隔監視・保全サービスをシンガポールで展開する。2019年9月26日発表した。
24時間365日、エレベーターの稼働データを遠隔でリアルタイムに収集し、機器の稼働状態を監視するとともに、データ分析結果をもとにした予防保全を実現する。万一の故障発生時には、エレベーターから異常信号と詳細データが発信され、日本の管制センターおよびシンガポールの管制端末で受信すると同時に、管制端末から現地の保全エンジニアに指示が送信され、エンジニアが即時出動して対応する。
当初、オーダー型高速エレベーターなどを対象とし、順次対象モデルを拡大していく。
2020年度中には、AIを活用した詳細な稼働データ解析で現地の保全エンジニアの復旧作業を支援するシステムなども追加する予定。
日立と日立ビルシステムは、1972年にシンガポールに昇降機事業子会社を設立。近年、アジア市場でも、より高度で効率的な保全サービスに対するニーズが高まりつつあるといい、日本で30年以上にわたって蓄積した技術・ノウハウをもとに、遠隔監視・保全サービスのアジア展開を順次進めていく。