インド エネルギー(低・脱炭素) 物流・ハブ

三菱重工、インドのグリーン水素・アンモニアを用いた脱炭素VCの経済性検討

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三菱重工業は、経済産業省が実施する令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業委託費(グローバルサウス諸国との経済連携強化に向けた戦略策定及び我が国企業の海外展開促進等調査)」において、「インド国グリーン水素・グリーンアンモニア輸出のための設備構成の最適化マスタープラン策定等調査事業」を2025年6月から開始した。10月3日発表した。

発表によると、インドは現在、グリーン水素・グリーンアンモニア燃料の製造を輸出産業育成の観点からも推進している。中長期の脱炭素戦略でグリーン水素・グリーンアンモニア燃料の利用を掲げる国々にとって、インドは有望な輸入先の一つと見込まれているという。

今回の調査は、インド・東南アジアなどの脱炭素バリューチェーンの経済性検討を目的とし、グリーン水素・グリーンアンモニア燃料の製造と利用を、実際の環境や輸送時の制約条件などに合わせてモデル化し、シミュレーションにより検討する。モデル化にあたっては、インド、日本、シンガポールで事業者の協力を得ながら情報を収集・分析する予定という。また、検討に当たっては、インドのHygenco社と8月に契約を締結しており、Hygenco社が保有するグリーンアンモニア製造に関する情報の提供を受ける予定という。

三菱重工業は、「今後、製造モデルと利用モデルを連結し、最適な設備構成や採算が合う条件を調査することにより、インド、シンガポールなどの国家間で脱炭素燃料を活用するためのマスタープランの策定につなげ、今回の分析結果に基づき、各国向けの脱炭素燃料導入施策を、Hygenco社他の協力事業者と共に提言および同施策への協力の働きかけをしていく」としている。

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