丸紅は2023年１月11日、シンガポールで交通輸送サービス事業を行うSMRT Road Holdingsグループ（Strides）と、ASEAN地域でのEVの企業向け商用車リース・レンタル事業を含むユーザー企業が利用する車両の調達からメンテナンス・修理、処分に至るまでのあらゆる車両関連管理業務を提供する商用EVフリートマネジメント事業、オンデマンド交通、自動運転サービスを含むelectric Mobility as a Service（eMaaS）事業における新規事業開発での戦略的提携に関する覚書を締結した。
Stridesは、EV向けファイナンスから、充電サービス、フリートマネジメント事業、中古車の買取・販売まで、EVのライフサイクル全体に亘りワンストップサービスを提供している。両社はASEANにおける商用EV普及を後押しするためのEVフリートマネジメント事業、eMaaS事業と、それらを軸とした多様なモビリティニーズに応える事業の構築を目指す。
EV普及には、経済的合理性、航続距離、充電インフラ整備などの課題があるが、所定の配送ルートや中継拠点がある商用EVにおいては計画的な管理・運営を実現することで早期導入が可能と考えられている。
丸紅は、ASEANにおいて、自動車販売金融事業や自動車メンテナンス事業を展開してきた。今後はEV普及に向けて、商用EV車両の導入・推進、EVに関わる課題解決と、EVを活用したeMaaS事業に取り組むとしている。
丸紅の担当者はシンガポール新聞の取材に対し「タイ、インドネシア、マレーシアから検討を進めていく」と答えた。
◇SMRT Road Holdings
【所在地】Singapore
【代表者】Tan Kian Heong
【 設立 】1991年４月
【事業内容】交通輸送サービス事業