小田急電鉄は、豪州現地法人のOdakyu Australia Pty.Ltd.を通じて、シドニーで最も高層のプレミアムグレードオフィスビル「180 George Street」に対する共同出資へ参画し、オフィス保有ファンドの出資持分を取得した。運用開始日は2025年5月30日。6月2日発表した。
同ファンドは、三菱地所グループの汎アジアにおける不動産ファンドマネジメント会社MEC Global Partners Asia Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が、三菱地所グループのMitsubishi Estate Asia Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が保有する同オフィスビル持分の一部を譲り受け組成した。
「180 George Street」は、高層オフィスビルの立ち並ぶ中心区域であるサーキュラー・キーにあり、IT 関連などグローバル企業が多数入居し、低層階には商業施設や広場も備えているという。
小田急グループは、不動産事業では、小田急沿線を中心とした取り組みに加え、安定的な経済成長を続ける豪州など海外でも事業拡大を目指し、宅地開発や不動産賃貸事業に着手している。シドニーでは2023年より、「180 George Street」付近にあるオフィス「60 Margaret Street」への共同投資にも加わっており、施設改修等による物件価値向上を推進している。
◇「180 George Street」
【 所在地 】180 George Street, シドニー ニューサウスウエールズ州
【敷地面積】5,150㎡
【貸付有効面積】全体:61,978㎡(オフィス:59,982㎡、商業:1,996㎡)
【建物規模】地上53階、地下2階(高さ263m)
【竣工年月】2022年9月