TOPPANホールディングスは2024年10月、バイオ企業群のちとせグループの統括会社CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.(本社:シンガポール)に出資した。2024年10月25日発表した。出資額は非開示。
発表によると、ちとせグループは幅広い生き物の育種・培養技術を持ち、微細藻類、細胞、発酵、農業、腸内細菌など多岐にわたる研究開発、事業開発を行っている。近年では、マレーシアにおける微細藻類生産や、日本国内での抗体医薬品開発用細胞の培養受託、またAIを活用した微生物の培養・生産マネジメントシステムの構築などを行っている。
一方、TOPPANグループは、バイオテック領域において、がん診断・治療の個別化等に向けた独自の3D細胞培養技術「invivoid®」の開発や、脱炭素社会の実現に向けたクリーンエネルギー(バイオエタノールや藻由来等)の生産モデルの検証などに取り組んでいる。
両社は技術・知見等を融合し、①3D細胞培養事業 ②バイオプラスチック・化成品関連プロダクトの開発――に取り組むとしている。
◇CHITOSE BIO EVOLUTION PTE.LTD.
【 所在地 】6 Eu Tong Sen Street #10-12, Singapore 059817, Singapore
【 代表者 】藤田 朋宏
【 設立 】2011年
【事業内容】バイオ技術を活用した事業創出のための研究開発、事業開発を行うちとせグループの持株統括会社。実態的な事業を行う「ちとせ研究所」をはじめ、日本、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、タイの子会社を統括。