伊藤忠商事は2026年5月20日、100%子会社のZETA Bunkering Pte Ltd(所在:シンガポール)がシンガポール海事港湾庁(MPA)よりアンモニアバンカリング(舶用アンモニア燃料供給)の実証および暫定操業に関するトライアル実施認可を取得したと発表した。
同認可は、シンガポールでのアンモニアバンカリングに関する包括的な安全性調査、リスク評価、事業計画などを含む提案書をZETA Bunkering社が提出し、MPAでの審査を経て4月27日に発行されたもので、MPAの規制枠組みの下で5月15日より2年間有効という。アンモニアバンカリングの実証および暫定操業は、技術的な対応準備、運用手順、インフラや技術の検証等を目的とし、その評価や情報提供を通じて、シンガポールでの安全かつ環境的に持続可能なバンカリングオペレーションの開発を行う。
伊藤忠商事は、アンモニア燃料船の開発・保有及び舶用アンモニア燃料のグローバルサプライチェーン構築を目的とした統合型プロジェクトの一環として、100%子会社のClean Ammonia Bunkering Shipping Pte.Ltd.を通じ、2025年6月に世界初となる新造アンモニアバンカリング船(シンガポール船籍)を佐々木造船に発注し、2027年9月竣工を予定している。そして、商船三井がCMB.TECH NV(本社:ベルギー)と共同保有し、商船三井が定期用船を行うアンモニア二元燃料ケープサイズバルカーを燃料供給先として、シンガポール沖合で同アンモニアバンカリング船から同アンモニア二元燃料ケープサイズバルカーへの船舶間での燃料供給(バンカリング)の実証を関係当局の認可等を前提に2027年度第3四半期に実施することを計画している。
伊藤忠商事は、同実証やそれに続く暫定操業のトライアル実施を通じて、MPAやその他海事関係者と密に連携し、安全性や環境持続性を最優先にアンモニアバンカリングのインフラ、技術、運用基準の開発を進め、詳細なアンモニアバンカリング実施計画の策定、リスク評価、緊急対応策の整備等を行う。
伊藤忠商事は、同実証を通じて洋上での船舶間での舶用アンモニア燃料供給の安全かつ持続可能なオペレーションを確立の上、シンガポールおよび世界の主要な海上交通要所でのアンモニアバンカリングの商業化を目指す。