三菱商事、日本製鉄、ExxonMobil Asia Pacific Pte.Ltd.、三菱ケミカル及び三菱商事クリーンエナジーは、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施した令和6(2024)年度「先進的CCS事業に係る設計作業等」に関する公募において、伊勢湾/中部地域の複数産業から排出されるCO2を対象とした海外CCSバリューチェーン構築の実現可能性調査を受託した。2024年9月30日発表した。
発表によると、昨年度の三菱商事、日本製鉄、ExxonMobil Asia Pacific社による調査では、CO2の分離・回収、液化、海上輸送、貯留に至るまでのコスト試算や初期設計等を実施したが、今年度は三菱ケミカル、三菱商事クリーンエナジーの2社も新たに調査に加わった。同調査で得た結果を基に各種設計の精度を高め、またCO2海上輸送ロジスティクスの検証を行う等、事業計画の精緻化を行う予定という。
5社は「今後、具体的なCO2分離・回収先選定、海外のCO2貯留先選定、及び事業化に必要なバリューチェーンの構築や関連技術検証につき、2026年度までの最終投資決定、2030年度までの事業開始を目指し、それぞれの専門性を活かして検討していく」としている。