DENZAI(本社:東京都港区、本店:北海道室蘭市)は2024年7月12日、解体工事事業のベステラ(本社:東京都江東区)との間で、海外プラントへの解体ビジネス展開について、戦略的パートナーシップ提携の契約締結について合意した。
ベステラの持つプラント設備解体の独自のエンジニアリング技術(特許・ノウハウ等)や施工管理力に、DENZAIの持つ超大型のクローラークレーンや特殊輸送機材など豊富な保有機材のラインナップ、調達・計画力、国際的機動力を組み合わせることにより、海外プラントへの質の高い解体ビジネス展開を進める。
また、提携当初に、ベステラが保有するプラント解体のエンジニアリング等のノウハウを、DENZAIグループがシンガポールで展開するDENZAI Huationg Pte.Ltd.のプラント事業に提供することで、同地域でのプラント設備の解体・更新需要に対して戦略的な事業展開を進めていく。
具体的には下記の内容で提携する。
(1)目的
ベステラ社ならびにDENZAIは、相互の経営の自主性を尊重しつつ、海外プラント解体ビジネスにおいて、両社の有する人的リソースやエンジニア力などの事業リソースを相互に活用し、大型案件への対応、高難易度の工事案件の受注拡大を図る。
(2)営業内容
プラント設備の解体・更新工事に関して、ベステラ社を元請とし、両社の事業リソースを活用する。また、海外ビジネスにおける知見や営業情報等について、DENZAIグループ企業を窓口として総合的に協力して対処する。
(3)業務内容
DENZAI:グループプラント設備の解体・更新工事の情報提供、対応窓口
ベステラ:プラント設備の解体・更新工事の施工計画、工法の提案、施工管理
両社:両社の独自の工事技術の組み合わせによる工事の提供
DENZAIの上村浩貴代表取締役社長・CEOは、「DENZAIはこれまでもベステラと国内のプラント解体事業において大型クレーンを稼働させるなど協業してきた。私たちは2020年にシンガポールの同業を買収し、現在は海外統括拠点としている。シンガポールは、国土が狭いため、スクラップ&ビルドを繰り返して、常に国土の有効活用を促進して発展してきた。現地ではGXがダイナミックに進んでおり、老朽化した火力発電所の解体と水素を燃料源にした発電所の建設が同時並行して進んでいる。一方、現地にはベステラのように環境と安全に最大限配慮し、効率的に解体作業を行える専業はかなり限定的である。本業務提携を通じて、DENZAIが保有する大型クレーンやエンジニアリング力、現地顧客チャネルとベステラのノウハウを融合させ、シンガポール、ASEAN地域において競争力のある高付加価値プラント解体事業を提供していく」とコメントした。