エアバスは2019年6月18日、シンガポール航空(SIA)が進める14機のA380客室全面改装のうち1機目の改装が完了したと発表した。改装工事はSIAエンジニアリングカンパニー(SIAEC)とエアバス・サービスが共同で行った。
SIAが2017年11月発表した改装プログラムは、最近納入され現在運航中の5機の内装に、既存の14機の内装を統一(レトロフィット)するもので、エアバス・サービスはService Bulletins(SB)と客室部品の納入を担当するとともに、A380の設計とエンジニアリングの専門知識を提供し、A380の広々とした2階建て機内にSIA向けにカスタマイズした客室設備を統合した。
改装した機内は合計471人の乗客を収容する。2階客室には6つのプライベートスイートと78のビジネスクラスの座席、1階客室には44のプレミアムエコノミークラスと343のエコノミークラスの座席がある。
残り13機の客室改装はSIAECと、SIAECとエアバスの合弁事業体(JV)ヘビー・メンテナンス・シンガポール・サービシーズ(HMSサービシーズ)が行う。HMSサービシーズ株式は、SIAECが65%、エアバスが35%を保有している。
シンガポール航空は、2007年10月にA380の商用運航を開始し、現在19機運航している。