日本政府観光局(JNTO)は2019年6月19日、2019年5月の訪日外国人数(推計値)を発表した。訪日シンガポール人数は前年同月比1,685人(4.3%)減の3万7,700人で、2017年2月以来26カ月ぶりに前年実績を割った4月に続き、2カ月連続の前年実績割れとなった。
JNTOは、増便や機材の大型化による航空座席供給量の増加があったものの、日本のゴールデンウィークや、昨年は5月末からだった学校休暇が今年は6月からとなったことの影響があったと分析している。1〜5月の累計は前年同期比7,156人(4.5%)増の16万6,900人。
周辺国では、マレーシア人は前年同月比6,180人(17.0%)増の42,600人で、5月として過去最高を記録。JNTOは好調の要因として、昨年は6月に始まった学校休暇が5月下旬から始まったことや、祝日の移動により連休を取得しやすい日並びだったことを挙げている。
インドネシア人は1,360人(4.3%)減の3万100人だった。JNTOは、ラマダン(断食)期の早まりに伴いラマダン明けの休暇と重なる5月最終週に訪日需要が高まったものの、昨年5月就航した航空路線の運休により航空座席供給量が減少した影響が大きかったとしている。
訪日外国人数全体では前年同月比9万8,048人(3.7%)増の277万3,000人で5月として過去最高を記録した。1〜5月の累計は1,375 万 3,600人となった。