日本郵船グループは、Stolt Tankers B.V.（本社：ロッテルダム）とENEOSオーシャンと共同で、2023年10月からアジア・大洋州域内におけるケミカル船プール事業を開始した。11月８日発表した。
日本郵船グループとStolt Tankers社の合弁会社NYK Stolt Shipholdings Pte,Ltd.（所在地：シンガポール）が保有するケミカル船11隻に、ENEOSオーシャンが保有する２隻を加えた計13隻体制でスタートする。
投入される船舶は多様なケミカル製品の輸送に対応できるステンレス製のタンクを備え、荷主の求めに応じて輸送を請け負う。需要が堅調なケミカル市場において、スケールメリットを活かした競争力のある船隊で、柔軟な輸送サービスの提供を目指す。
日本郵船の西島裕司執行役員は「日本郵船はケミカル船事業において随一の経験を誇るStolt Tankers社と30年以上にわたる強固なパートナーシップ関係にあり、ENEOSオーシャンとも原油タンカーを中心に深い信頼関係にある。今般、ケミカル船プール事業に踏み出せたことを嬉しく思う。更なる価値を共創していきたい」とコメントした。
Stolt Tankers社のルーカス・ボス社長は「Stolt Tankers社のアジア地域での存在感を拡大し、日本でのパートナーが増えることとなる本プール事業について特に嬉しく思う」とコメントした。
ENEOS オーシャンの平野正人取締役執行役員は「本プール事業を通じ、細分化する顧客ニーズに対するきめ細やかな輸送サービスの提供と、より一層の安全運航を実現する。また、急激な事業環境変化に柔軟対応すべく、具体的な環境対応策等にも迅速に取り組んでいく」とコメントした。
◇NYK Stolt Shipholdings Pte,Ltd.
【所在地】シンガポール
【 株主 】NYK Group Europe Ltd.（50％）／Stolt Tankers B.V. （50％）