三菱ふそうトラック・バス(本社:川崎市)は2023年10月2日、台湾の合弁販売会社のダイムラー・トラック・アジア台湾社(本社:台北市)が物流大手の統一速達股份有限公司(本社:台北市)から、電気小型トラック「eCanter」の新型モデルの受注をしたと発表した。
「eCanter」はこれまで台湾市場で販売しておらず、今回の新型モデル導入が初の台湾市場進出となる。2024年第1四半期に台湾に投入する予定。
三菱ふそうトラック・バスは2017年に国内初の量産型電気小型トラック「eCanter」を発売した。排出ガスが一切出ず、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動も少ないため、都市内輸送のほか深夜早朝での輸送に適しているという。
2017年の初代モデル発売後、2020年8月に安全装備を拡充した改良モデルを発売し、日本をはじめ、欧州、米国、豪州、ニュージーランドで販売してきた。そして、2023年3月にフルモデルチェンジした新型モデルを発売した。
新型モデルは、台湾での展開に続き、インドネシア、香港、シンガポール、チリなどの市場でも近い将来販売開始予定という。
三菱ふそうトラック・バスの担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「シンガポールでの販売開始のタイミングは現時点(10月5日時点)では公開していない。eCanterは、欧州市場向けは完全子会社の三菱ふそうトラック・ヨーロッパ(Mitsubishi Fuso Truck Europe Sociedade Europeia de Automóveis:MFTE)で生産している。その他の地域向けは日本の川崎製作所で生産しており、シンガポールへは船で輸出する」と答えた。