物流事業のトランコム(名古屋市東区)は2023年9月25日開いた取締役会でマレーシアに子会社を設立することを決議した。10月1日、TRANCOM(MALAYSIA)SDN.BHD.を設立した。日本人1名が常駐する。
トランコムグループは2021年4月より中期経営計画「TRANCOM VISION 2025」をスタートし、主要戦略のひとつとして「ASEAN地区での成長強化」を掲げてきた。海外展開は、2008 年にタイでの事業を開始し、その後2014年に中国、2019年にシンガポールに進出し、幹線輸送事業・3PL事業・人材派遣事業・ビルクリーニングサービス事業を展開してきた。
ASEAN地区の物流事業拡大に向け、新たにシンガポールに隣接するジョホール州タンジュン・ペラパス港(保税地区)に倉庫を構え、マレーシア国内の物流のみならず、マレーシア発の国際物流を展開し、ASEAN地区における物流機能の拡大を目指す。
2024年3月期の連結業績に与える影響は軽微。
トランコムの担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「今回開設した倉庫は、シンガポールへの店舗供給を目的とした拠点となる。配送効率を考えるとタンジュン・ペラパス港(PTP)が立地的に最もシンガポールに近いことに加え、保税地区のため流通コストが安くなることからPTPを選んだ。主にアパレル系を取り扱う」と答えた。
◇TRANCOM(MALAYSIA)SDN.BHD.
【本社所在地】Level 32, Menara Allianz Sentral, 203 Jalan Tun Sambanthan,Kuala Lumpur Sentral, 50470 Kuala Lumpur
【 代表者 】小澤 孝充
【 事業内容 】物流コンサルティング、物流センター構築運営、国内・国際輸送サービス
【設立年月日】2023年10月1日
【営業開始年月日】2024年1月1日(予定)
【 資本金 】1,000リンギット(約3万円)※営業開始時に100万リンギット(約31百万円)に増資予定
【 出資比率 】トランコム100%