シンガポールに本社を置く日系コンテナ船社OCEAN NETWORK EXPRESS PTE.LTD.（ONE社）は、アフリカのサハラ以南地域で清潔な水ソリューションの設計・配備・保守事業を展開するNGOのProject Majiとパートナーシップを締結した。ガーナとケニアの農村部で安全な水へのアクセスの提供に取り組む。2023年９月13日発表した。
発表によると、Project Majiはガーナとアラブ首長国連邦（UAE）で登録されたNGOで、現在までにガーナ、ケニア、ウガンダの農村部に180カ所以上の太陽電池式給水ポイントを設置し、25万人以上に給水している。2025年までに100万人に清潔な水を提供することを掲げている。
同給水ポイントは、急速砂ろ過技術を採用しており、地表水と河川水の両方を浄水処理できるといい、住民は遠くの水源まで水を汲みに行くことなく、清潔な水を利用できるようになる。また、地元の学校に無料で水を供給することで、学習環境の整備にも貢献する。
ONE社は、子会社で地域本部であるOcean Network Express（Europe）Ltd.,を通じてパートナーシップを締結した。資金を提供し、同給水ポイントの設置拡大を支援する。
ONE社は今年４月にOcean Network Express Kenya Ltd.を設立した。ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、南アフリカにも事務所を置いており、サハラ以南でのプレゼンスを強化している。