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農林中金キャピタル戦略協創ファンド、 養殖IoT事業のeFishery社に出資

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農林中央金庫の連結子会社の農林中金キャピタルは2023年5月、スタートアップ企業への投資を目的とした農林中金キャピタル戦略協創1号投資事業有限責任組合(農林中金キャピタル戦略協創ファンド)を設立した。併せて、農林中金キャピタルは、同ファンドを通じて、養殖IoTをはじめとした水産プラットフォーム事業を展開するユニコーン企業(時価総額USD1Bn以上)のeFishery Pte.Ltd.(CEO:Gibran Huzaifah)への出資を行うファンドの持分を取得した。2023年7月26日発表した。

発表によると、eFishery社は、小規模養殖業者に対してスマートフォンと連携した自動給餌器のシステムを提供することにより、養殖池や魚の状態に応じた適切な量・タイミングでの餌の投入と、それに伴うコスト効率性の高い生産を可能にしている。

また、生産された魚の小売業者・加工業者等の需要先への販売や、餌等の飼料サプライヤーと養殖業者を繋げるマーケットプレイス、養殖業者の設備投資や運転資本ニーズに対応するための金融サービスなど、小規模業者の事業運営を高度化するためのサプライチェーン横断的なソリューションも提供している。

今回の資金調達により、米国を中心に海外展開を加速し、トレーサビリティや環境に配慮した質の高い水産物の流通をグローバルに推進していく予定という。

農林中金キャピタルは、eFishery社と協働することにより、東南アジアの水産バリューチェーンを構築・支援していく。また、日本国内における水産業の課題解決やアジア広域における金融ソリューションの提供等、農林中央金庫やJA・JF・JForestなどの系統組織に対する事業創出も支援していく。

◇eFishery Pte.Ltd.
【所在地】シンガポール
【  設立 】2013年
【事業内容】養殖IoTの提供、水産物・養殖飼料の流通プラットフォームおよび金融事業の展開

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