シンガポールDBS銀行グループは2019年4月29日、2019年第1四半期(1~3月)決算を発表した。グループ総収入が前年同期比1億9,100万Sドル(6%)増の35億5,100万Sドルで過去最高を記録。総支出は同比1億Sドル(7%)増の14億9,800万Sドル、純利益が同比1億3,000万Sドル(9%)増の16億5,100万Sドル(約1,351億3,600万円)で増収増益決算となった。
費用対収入率は前年と同じ42%。自己資本利益率(ROE)はこの10年間で最高の14%に達した。手数料収入が好調だったことに加え、高水準のトレーディング収益などが寄与した
預金残高は前期第4四半期から安定しており、前年同期比5%増の3,950億Sドル(約32兆3,312億円)。
取締役会は2019会計年度から年2回ではなく年4回配当することを決めた。第1四半期は1株あたり30セントを配当する。前年度配当金1Sドル20セントと水準は一致している。
DBSグループのPiyush Gupta CEOは、「ビジネスの勢いが持続し、利息以外の収入が最近の弱さから回復したため、今年は良いスタートを切った。デジタル化、高収益ビジネスへの移行、より機動的な執行により、全体の収益性が強化されている」とコメントした。