Keppel Capital HDは2019年4月29日、プライベートファンド部門が管理するAlpha Asia Macro Trends Fund III(AAMTF III)を通じて、ソウルの主要ビジネス地区にある3棟の商業ビルの株式を100%取得する契約を、韓国の資産運用会社と締結したと発表した。買収総額は約4,300億ウォン(約414億円)。3棟の建物の取得は2019年第2四半期に完了する予定で、資産運用は韓国法人Keppel Investment Managementが行う。
Keppel Investment ManagementのRobert Sung CEOは、「ソウルの不動産市場は国内外の投資家に支えられ、好調に推移している。今後も、韓国での投資を強化するために、質の高い機会を積極的に追求する」とコメントした。
買収する商業ビルは、汝矣島(ヨイド)ビジネス地区の汝矣島ファイナンスタワー、江南(カンナム)ビジネス地区のNonhyunビル、光化門中央ビジネス地区のNaejaビルの3棟。
汝矣島ファイナンスタワーは1994年竣工の21階建てオフィス兼小売複合ビル。主なテントは保険、金融、情報技術企業で、Samsung Life InsuranceやTong Yang Asset Managementなどが入居する。
Nonhyunビルは1993年竣工の20階建てオフィス兼小売複合ビル。主なテナントは保険、製造業で、Hanwha Life InsuranceやFissler Koreaなどが入居する。
Naejaビルは2000年竣工の15階建てのオフィスビル。主なテナントは官公庁、地元のコングロマリット、多国籍企業、法律事務所で、Kim&Chang法律事務所などが入居する。