シンガポールを拠点とするサッカー事業会社ACA Football Partners Pte Ltd(CEO:小野寛幸、ACAFP)は2023年2月1日、スペインのセグンダ・ディビジョンRFEF(4部リーグ相当)に所属するJuventud Torremolinos CF(会長:Alain Patrick Ajegun Soba Tatak、トレモリーノスCF)を買収することで合意したと発表した。法的手続きを経て正式なオーナーとなる予定。
トレモリーノスCFはスペイン南部の都市マラガ近郊の街トレモリーノスに拠点を置く1958年設立のサッカークラブ。テルセーラ・ディビジョンRFEF(5部相当)からセグンダ・ディビジョンRFEF(4部相当)に2022-23シーズンより昇格した。人工芝のピッチや屋内のトレーニングルームなど充実した施設を備え、ホームスタジアムは3,000人を収容する。プリメーラ・ディビジョンRFEF(スペイン3部相当)昇格を目指している。
ACAFPはトレモリーノスCFについて「主に若手選手の実践の場として最適なクラブで、欧州におけるアジアの有望な若手選手の成長の場としてのプラットフォームを包括的に提供することを目指す」としている。
トレモリーノスCFのAlain Patrik Ajegun Soba Tatak会長は「ACAFPの一員となり、KMSKデインズ含めプロジェクトを共にできることを嬉しく思う。私たちのノウハウもスペインから共有し、クラブ間での交流も活性化したい」とコメントした。
ACAFPの小野寛幸CEOは「マルチクラブオーナーシップ構想のもと、ベルギーのKMSKデインズに次いで2クラブ目が参入したことにより、いよいよ本格的にプロジェクトが動き出す。選手やスタッフ間の交流の幅が広がることにより、日本を含めアジアからの若手選手が挑戦できる場をより多く提供するとともに、ACAFPが運営する動画配信サービス“PlaysiaTV Fooball”で関連コンテンツを配信することにより、グローバルにストーリーを展開しフットボールファンを拡大していくことを目指す」とコメントした。