進出・出資・撤退

パワーエレクトロニクス製品のヘッドスプリング、シンガポールに販社設立へ

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パワーエレクトロニクス製品の開発・製造・販売のヘッドスプリング(東京都品川区)は、インドのTier1自動車部品メーカーANANDグループと合弁会社を設立することで基本合意した。2023年3~4月設立を予定する。2023年1月12日発表した。

ANANDグループは、従業員1万5,000人強、売上高約2,500億円とインドで業界2位の規模で、世界各国の企業と13の合弁事業を展開し、50社以上のOEM顧客(乗用車、商用車、インド鉄道)とアフターマーケットのグローバル展開で存在感を示しているという。

インド政府は2030年までに乗用車新車販売の3割をEVとする目標を掲げている。ヘッドスプリングが持つパワーエレクトロニクス応用機器の設計ノウハウと、ANANDグループが持つ車載機器を高品質かつ安価に大量生産してグローバルに供給する能力を融合し、インドにおけるEV市場を牽引することを目的として合弁会社を設立することで合意した。

設立する合弁会社はヘッドスプリングの技術ノウハウを用いて、EV用パワートレイン、コンバータ、充電器などのパワーエレクトロニクス機器の開発を行い、ANANDグループで量産を行う。また、4輪のEV向けパワーエレクトロニクス機器の他、2輪・3輪向けの低価格製品も開発する。

ヘッドスプリングは今後、シンガポールに販売会社を設立し、インド合弁会社を通じて生産した車載向け製品を東南アジアの自動車会社へ提供するととともに、新興国で必要とされる農業向け再生可能エネルギー機器の事業(ソーラーポンプ等)も展開する予定。

シンガポール販売会社の概要は下記の通り。

【 社名 】Headspring Singapore PTE. LTD.(予定)
【設立時期】2023年3~6月(予定)

ヘッドスプリングの担当者はシンガポール新聞の取材に対し「シンガポール販売会社は、まずヘッドスプリング100%出資で設立し、その後、現地企業からの投資(30%程度)を検討している」と答えた。

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