佐鳥電機(東京都港区)は2023年1月13日、基本合意していた印SM Electronic Technologies Pvt.Ltdの株式を追加取得して連結子会社化すること、およびSM Electronic Technologies社株式の追加取得にあたりその一部をシンガポールの連結子会社SINGAPORE SATORI PTE.,LTD.の株式を現物出資すること等について、株式取得及び譲渡契約を締結した。株式取得及び譲渡実行日は1月31日を予定する。
加えて、同日開いた取締役会でGS Technology Pte Ltd.から事業の一部をSINGAPORE SATORI社が譲り受けることを決議し、事業譲渡契約を締結した。事業譲受日は3月31日を予定する。
また、SINGAPORE SATORI社がSM Electronic Technologies社の100%子会社(佐鳥電機の連結孫会社)となることにより、2023年2月1日付(予定)で商号をSMET SINGAPORE PTE.LTD.に変更することを決議した。
佐鳥電機は2022年4月13日付でSM Electronic Technologies社株式(52万5,351株:発行済株式総数に対する割合25.1%)を取得し、関連会社(持分法適用会社)とし、佐鳥電機が保有する開発ノウハウや取り扱い製品の展開を行いながら、SM Electronic Technologies社を通じインドローカル企業への半導体製品などの営業活動を行ってきた。
佐鳥電機は、インド市場は今後も成長が見込まれる市場で、事業の更なる飛躍を実現できる可能性があるなどと判断し、SM Electronic Technologies社株式を追加取得することを決めた。SM Electronic Technologies社の株式(720,583株:発行済株式総数に対する割合25%)を第三者割当増資(SINGAPORE SATORI社の全株式による現物出資)及び株式譲渡の方法で追加取得する。SM Electronic Technologies社は連結子会社(50.1%)に、SINGAPORE SATORI社はSM Electronic Technologies社の100%子会社となる。
また、SM Electronic Technologies社の協力会社でシンガポールに本社を置くGS Technology社のフォワーダー機能をSINGAPORE SATORI社へ取り込み、シナジー効果の最大化を図ることを目的にGS Technology社の事業の一部を譲り受けることとした。譲渡対価は非開示。全額手元資金で決済予定という。
SM Electronic Technologies社は2023年5月期第3四半期より佐鳥電機の連結子会社となる。2023年5月期の連結業績に与える影響は軽微という。
佐鳥電機の担当者はシンガポール新聞の取材に対し「現状インドではインドルピー以外の外貨で売上げることは出来ないため、GS Technology社がフォワーダー機能を担い、外貨での取引を行ってきた。この機能を譲受する。インドおよびシンガポールのビジネスの一体運営を実現するため(SM Electronic Technologies社株式追加取得と)同じタイミングとなった」と答えた。
◇SM Electronic Technologies Pvt.Ltd
【 所在地 】No 2, 8th Block,2nd Stage,Nagarabhavi,Malagala Bengaluru 560072 Karnataka India
【 代表者 】M.S.Manjunath(代表取締役社長)
【事業内容】電子部品卸販売
【 資本金 】2億900万INR(約3.5億円)
【設立年月】1990年1月
◇SINGAPORE SATORI PTE.,LTD.
【 所在地 】230 VICTORIA STREET,#15-01/08, BUGIS JUNCTION,SINGAPORE 188024
【 代表者 】Vincent Goh 代表取締役社長
【事業内容】電子部品及び製品の販売
【 資本金 】125万USD
【設立年月】1977年3月
◇GS Technology Pte Ltd.
【 所在地 】Blk 5012 Ang Mo Kio Ave 5,#05-05,Techplace II Singapore 569876
【 代表者 】Francis Lee代表取締役社長
【事業内容】電子部品卸販売
【設立年月】1989年