森記念財団都市戦略研究所(東京・虎ノ門)は2022年12月14日、「世界の都市総合力ランキング2022」(GPCI-2022)を発表した。シンガポールは5位だった。
GPCIは、世界の主要都市の「総合力」について経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野を評価し、毎年順位付けしている。
GPCI-2022総合ランキングトップ10は下記の通り。(カッコ内は昨年順位)
①ロンドン (1)
②ニューヨーク (2)
③東京 (3)
④パリ (4)
⑤シンガポール (5)
⑥アムステルダム(6)
⑦ソウル (8)
⑧ベルリン (7)
⑨メルボルン (11)
⑩上海 (10)
トップ6都市については昨年と順位の変動はなかったが、3位東京と4位パリ、5位シンガポールと6位アムステルダムのスコアが極めて僅差となった。
また、経済分野では、ニューヨークとロンドンが1位、2位を維持する中で、チューリッヒやジュネーブといったスイスの都市、シンガポール、ソウル、台北などアジア都市が飛躍した。一方で、香港は前年の5位から28位へと大きく順位を落とした。北京や東京も順位を1つ落とし、アジア都市の中でも明暗が分かれた。スイスの都市や、ソウル、台北は「経済自由度」の指標で順位を伸ばしたが、香港および中国の都市、日本の都市はスコアを落とし、経済分野の順位に大きく影響したという。
優秀な人材確保のための重要な要素の一つである「賃金水準の高さ」では、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポールなどが順位を上げた。