森ビル(東京都港区)は2022年11月21日、インドネシア・ジャカルタで推進する「JAKARTA MORI TOWER」が竣工したと発表した。森ビル初の東南アジアでの開発事業で、ジャカルタ最高水準のスペックを備えた地上58階建て、高さ約266mの大規模オフィスタワーとなる。
「JAKARTA MORI TOWER」は、シンガポールの建築建設局(BCA)が認定する「Green Mark」の予備認証を2019年8月に取得済みで、今後、最高ランクのプラチナ認証を取得予定という。
「Green Mark」認証は東南アジア特有の熱帯・亜熱帯気候に適したグリーンビルディングの認証プログラムで、エネルギー消費性能に関する評価項目の割合が高いという特徴がある。
「JAKARTA MORI TOWER」では断熱・遮熱性の高い外装材や省エネ性能の高い設備等を採用しており、ビル全体のエネルギー効率の向上を図っている点が高く評価されたという。
森ビルの担当者は「森ビルはLEED(米国発祥の環境性能評価指標で、中・高緯度地域の四季のある地域に適した指標)を使用するケースが多いが、今回の事業の地域性にあわせ、東南アジアの認証を取得した」と補足した。
◇JAKARTA MORI TOWER
【 所在地 】インドネシア・ジャカルタ
【敷地面積】約8,088m²
【延床面積】約190,000m²
【建物高さ】約266m
【 階数 】地上58階、地下4階
【 用途 】事務所、店舗、駐車場(1,306台)
【 施行者 】森ビル
【 設計者 】清水建設
【 施工者 】清水建設、Bangun Ciptaジョイントオペレーション
【 着工 】2017年7月
【 竣工 】2022年10月