丸紅は2026年2月17日、シンガポール政府系の航空機整備大手ST Engineering Aerospace Ltd.(STEA社)と、丸紅とSTEA社の合弁企業である航空機エンジンリース会社Total Engine Asset Management Pte.Ltd.(TEAM社)が、航空機エンジン整備におけるスペアエンジンの提供に関する基本合意書を締結したと発表した。

調印式(Singapore Airshow)
発表によると、航空機の整備および修理(Maintenance,Repair,and Overhaul、MRO)の需要は、旅客需要の高まりによる航空機体の増加やサプライチェーン上の問題による新造機の供給制約に伴う旧世代機の運航長期化などを背景に世界的に拡大している。通常、航空機エンジンを整備する際、航空会社は自社保有またはリースによって確保したスペアエンジンを搭載することで航空機の安定的な運航を実現しているが、燃費の良い次世代航空機エンジンの供給不足により整備や安定運航に支障が出るケースもあり、MRO事業者においてもスペアエンジンの確保が重要となっているという。
これまで、丸紅とSTEA社は、丸紅の航空機リース事業や航空機アフターマーケット事業を通じて得た知見やネットワークとSTEA社の航空機・エンジン整備領域における専門性を生かし、TEAM社における航空機エンジンのリースおよびアセットマネジメント事業を推進してきた。
今回の協業では、TEAM社は、STEA社へエンジンをリースし、STEA社が航空機エンジンの整備期間中に航空会社に同エンジンを貸し出す。これにより、航空会社の安定運航やエンジンの効率的な運用に貢献するとともに、STEA社におけるMROサービスに新たなソリューションを提供する。
◇Total Engine Asset Management Pte. Ltd.
【 所在地 】シンガポール
【 設立 】2011年
【 代表者 】小笠原 智明(Director)、Tan Shih Shiuan(Director)
【 株主 】丸紅グループ50%、STEAグループ50%
【事業内容】航空機用エンジンリース事業
◇ST Engineering Aerospace Ltd.
【 所在地 】シンガポール
【 設立 】1975年
【 代表者 】Jeffrey Lam(President)
【事業内容】航空・防衛分野における航空機・エンジンの整備・修理・資産管理ソリューションの提供
【従業員数】10,500人(2026年2月現在)