学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(本校・沖縄県うるま市、N高)は2019年5月22日、「N高投資部」を設立すると発表した。50人程の部員が5人1チームになり、投資・統計学の講義等を受講するとともに、実際に資金運用を行う課外活動で、子ども向け金融教育に取り組む村上財団が支援する。特別顧問にはシンガポール在住の投資教育家・村上世彰氏が就任し、一人ひとりの運用報告に対して直接フィードバックする。「N高投資部」活動期間は2019年6月~2020年2月で、運用資金増額の審査などもある。N高は「投資のプロによる金融教育と実際に公開株を運用する実践的な経験を通じて、自ら考え、判断する力を育んでいく」としている。
特別顧問に就任する村上世彰氏は、「日本の学校ではお金のことをほとんど教えていません。結果、正しいお金の使い方を身に付けないまま社会に出ていく人たちが多いのではないでしょうか。ぜひ子どもたちには、お金は汚いものでも悪いものでもなく、ただの道具でしかないことを知ってほしいと願っています。N高校がお金の教育に目を向け、実際の株式投資を通して“生きた金融教育”を提供する課外活動『N高投資部』を設立するというチャレンジに共感しています。部員の皆さんが高校生の間に本気で株式投資に挑戦することで、どんな学びを得ていただくか、とても楽しみにしています」とメッセージを寄せた。
角川ドワンゴ学園N高等学校は2016年4月に開校した「ネットの高校」で、ネットコースと通学コースがある。生徒数は10,339人(2019年4月末時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する」という理念のもと、ネット社会に対応した教育を実践している。