郵船ロジスティクスは2022年10月から、バングラデシュ・チッタゴン港発東京・神戸港向けに自社混載によるダイレクト海上貨物輸送サービスを開始する。10月4日発表した。
従来、バングラデシュ発LCL(Less Than Container Load)サービスは、CO-LOADによるシンガポール港やマレーシア・ポートケラン港からのリコンソリデーション(Reconsolidation)が主流だったが、貨物紛失やダメージなどの恐れがあるほか、スケジュールの把握が困難という問題があったという。
そこで、郵船ロジスティクスはアパレル貨物を中心とする輸送需要の高まりを受け、自社混載によるバングラデシュ発日本向けのダイレクト海上貨物輸送サービスの提供を開始することとした。
船社のトラッキングシステムからスケジュールを確認でき、経由地におけるリコンソリデーションはなくコンテナごとに積み替えを行うため盗難やダメージなどのリスク低減に繋がるほか、リードタイムを大幅に短縮できるという。
また、同サービスでは港湾地区特有のCFS(Container Freight Station)ではなく、チッタゴン港に隣接した郵船ロジスティクス契約倉庫を使用する。同倉庫には貨物を24時間監視するCCTVカメラが90台以上設置されており、併設事務所には専任スタッフが常駐する。
なお、チッタゴン港~シンガポール・ポートケラン港間はフィーダー輸送となる。