三菱電機は、グローバル・ブレインと共同運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」が出資する第2号案件として、フィールドサービスマネジメントの効率化を実現するアプリケーション「KEGMIL」を提供するシンガポールのスタートアップFTV LABS PTE.LTD.に出資した。2022年9月27日発表した。
現場で働くノンデスクワーカーは、データを手作業で記録管理する場合が多く、今でも紙を使った業務が大きな割合を占めている。また、システムと直接つながっていないため現場で取得したデータの多くをオフィスに戻り手作業で入力している。KEGMILは、この領域におけるラスト・ワンマイルのデジタルトランスフォーメーションを実現するという。
三菱電機とFTV LABS社は、東南アジアを中心とした事業展開を目指すとしている。
FTV LABS PTE.LTD.のKelvin Ong創業者兼CEOは、「ノンデスクワーカーが担う業務は専門性が高いことも多いため、その業界に深く入り込み、課題を解決する必要がある。KEGMILを活用することで暗黙知を形式知に変え、組織知として蓄え、業務効率の向上が実現できると信じている」とコメントした。
三菱電機の榊原洋・常務執行役CDO(ビジネスイノベーション本部長)は「三菱電機では、様々な事業においてフィールドサービスが存在している。しかし、フィールドサービスの領域には手作業や非効率なプロセスが多々あることも事実だ。KEGMILを活用した次世代のフィールドサービスマネジメントの実現に向け大いに期待している」とコメントした。
◇FTV LABS PTE.LTD.
【代表者】Kelvin Ong
【所在地】3 Ang Mo Kio Street 62, #05-25 LINK@AMK, Singapore 569139
【 設立 】2016年3月
【事業内容】フィールドサービスマネジメント向けアプリケーションの開発