東レは、シンガポールに「東レシンガポール研究センター(Toray Singapore Research Center(TSRC)」を開所した。アセアン地域におけるエレクトロニクス材料分野の研究・技術開発拠点と位置付け、半導体や電子回路材料を含む電子部品に必要な材料の研究を東レ本社、日本・韓国・中国の各研究拠点と連携して進めるとともに、アセアン地区における現地顧客の技術サポートによる顧客連携を強化していく。2022年9月21日発表した。
東レは2016年から、半導体分野のシンガポール政府系研究機関Institute of Microelectronics(IME)主催の国際コンソーシアムに継続的に参画し、パワー半導体、無線通信、メモリ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等の先端半導体パッケージに関する共同研究を行ってきた。
東レは、シンガポール政府がエレクトロニクス分野の強化策を推進していることもあり、エレクトロニクス産業において、シンガポールの重要性は今後益々高まると考えられるとしたうえで、「新たにTSRCを設置し、IMEや現地大学などとより一層の連携を強化しつつ、東レグループが保有する素材・技術の展開を図ると共に、技術動向の把握による新規素材の研究開発を加速する。また、拡大するアセアン市場のニーズをタイムリーに捉え、エレクトロニクス分野における日本・アセアン地域の橋渡しとして貢献する」としている。
◇東レシンガポール研究センター
【開所時期】2022年6月
【 所在地 】シンガポール(Toray International Singapore Pte.Ltd.内)
【研究内容】電子情報材料分野の研究・技術開発および技術サポート