バイオ資源由来の燃料サプライヤーである蘭GoodFuels B.V.は2022年8月16日、シンガポール港で、日本郵船が運航するばら積み船“MV Frontier Explorer”へのサステイナブル舶用バイオ燃料の供給に成功したと発表した。
“MV Frontier Explorer”は豪州からインドへ向かう途中の7月5日にシンガポールに寄港し、低硫黄重油(VLSFO)にバイオ燃料を混合して補油が行われた。
今回の燃料納入は、5月発表した伊藤忠商事とのパートナーシップのもとでの最初の取り組みで、伊藤忠商事がバイオ燃料のロジスティクス・混合・販売を担い、GoodFuels社が日本郵船の技術・営業チームと連携しながら、調達・技術的専門知識・販売を担った。また、GoodFuels社は、補油のために認可を受けたバンカー供給会社と協力した。
GoodFuels Asia Pacific社のJing Xieng JX Hanゼネラルマネージャーは、「シンガポールでの事業開始後、わずか数カ月で、伊藤忠商事との契約締結に続いて、アジア太平洋地域の需要増に対応するサステイナブル舶用バイオ燃料の供給準備が整ったことを市場に証明することができた。日本郵船はGoodFuels社にとって貴重な長期パートナーであり、今回の発表はバイオ燃料の販売から供給まで、多くの関係者と迅速かつ柔軟に連携し、確実に実現する能力を改めて証明するものだ」とコメントした。
GoodFuels社と伊藤忠商事は、シンガポールの全領海、水路、港湾におけるサステイナブル舶用バイオ燃料へのアクセス提供について協力することで合意しており、アジア太平洋地域での供給拡大に向け協働する予定という。
GoodFuels社がバイオ燃料の製造に使用する原料は100%廃棄物や残渣で、食料や飼料に使用できないことを保証するために、国際的なサステナビリティ&カーボン認証(ISCC)を取得しているという。
GoodFuels社は2022年2月、シンガポールにGoodFuels Asia Pacific Pte Ltdを開設した。