三井海洋開発(MODEC)は2022年8月5日、東洋エンジニアリング(TOYO)とシンガポールに合弁会社を設立することで最終的に合意し、合弁契約書を締結した。出資比率は三井海洋開発100%出資子会社MODEC Offshore Production Systems(Singapore)Pte.Ltd.65%、東洋エンジニアリング35%。当初、MODEC Offshore Production Systems(Singapore)社が単独で設立し、2022年9月頃を目途に東洋エンジニアリングが関係当局の承認取得を条件に出資参画する。
両社は過去15年にわたり、案件毎にFPSO(Floating Production, Storage and Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)のトップサイド(船体に搭載する原油・ガス生産設備)について協業してきており、EPCI(Engineering, Procurement, Construction and Installation:設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)事業を強化するため、業務提携について協議を継続していた。
「今回の合弁会社設立により、協業形態を深化させ、難度の高い大規模FPSOプロジェクトの遂行に向けて、エンジニアリング遂行能力・プロジェクトマネジメント力を共同で強化し、FPSOビジネスの更なる拡大に向けた技術力・競争力強化を実現できる。また、今後更に重要となるFPSO自体の環境対応技術や低炭素・循環型社会の実現に寄与する成長分野に向けた新規技術・商品開発についても、両社のシナジーが発揮できる」としている。
合弁会社の概要は下記の通り。
【 名称 】Offshore Frontier Solutions Pte.Ltd.
【 所在地 】シンガポール
【 代表者 】未定
【事業内容】FPSOのEPCI事業
【 資本金 】1,000万USドル
【出資比率】MODEC Offshore Production Systems(Singapore)Pte.Ltd.65%、東洋エンジニアリング35%
【設立時期】2022年8月(予定)